Odoo 16: Knowledgeアプリや新しい料金プラン、その他の改良

最速のOdooバージョンをお使いいただけます。

Odoo 16は、OdooERPの最新バージョンです。Odoo Experience 2022で発表されたとき、Odooチームは、ERPの創業以来最も速く、また最も使いやすいバージョンになると発言しました。

もしOdooが2005年から3回も社名を変え、OdooのCEOであるFabien Pinckaersが 家を失いかけたことを知らなかったら、今日のバージョンに至る苦労を理解するのに時間がかかるかもしれません。

Odoo 16は、「ユニークな技術で様々な企業のベストな状態をサポートする」というOdooの志を証明するものです。 

この最新バージョンでは、ページの読み込みが3.9倍速くなったeコマースアプリ「Knowledge」、全てが自動的に保存されるために編集ボタンがなくなった「ダークモード」、バックエンドとフロントエンドが単一のダッシュボードに統合されたウェブサイトアプリや、その他多数の改良をお試しいただけます。これらの改良はOdoo16を以前のOdoo 15と比較して3.7倍高速化します。

現在のバージョンで特に問題なく動作しているのに、このOdoo 16にアップグレードする利点はなんでしょうか?まず、 Odooのサポートサービス はOdoo 14.0から始まる3つの最新バージョンで利用できます。 

他のソフトウェアと同様、Odooの新バージョンでは、以前のバグや見落としが確実に修正され、新機能や改善点にアクセスできるため、 移行 がよりお得なものになります。

またOdooは今年、新しい料金プランを導入しました。この記事ではこれまでの価格設定とどう違うのか、新旧ユーザーにとってどのような意味があるのかを説明します。しかしその前に、最新の改善点は何かをご説明します。

それではさっそく本題に入りましょう。


新しいKnowledgeアプリでコラボレーションをより迅速に


Odoo Knowledge アプリの目的はシンプルで、情報共有とチームコラボレーションを超簡単にすることです。

Odoo 16

内部的には、Odoo Knowledgeはチームのガイドラインを作成するためのプライベートスペース、共有スペース、ワークスペースを提供します。あるタスクの進め方を知りたいとき、誰か(マネージャーなど)がそのことについてすべにKnowledgeで共有していないかを確認できます。またある記事にアクセスし、もしステップが抜けていたら編集も可能です。Odooが自動的にマネージャーに通知します。 

同じ記事がクライアントとの間で議題になった場合、それを公開することも可能です。Odooは自動的にあなたのウェブサイトにKnowledgeベースを作成し、誰もが恩恵を受けられるようにします。

アプリはスマートアイコンを通じて、どのOdooアプリからでもビジネスプロセスやドキュメント、効率的な方法を構築・共有できるようにします。

ユーザーは他のOdooアプリからアクセスできるため、ユースケースは感動的なものとなります。例えば、Odoo Helpdeskを使えば、Odoo Knowledgeはすべての 情報を一元化し、チケットの解決時間を短縮し、チケットの数を減らすことができます。


ウェブサイトとeコマースアプリのユーザーエクスペリエンスの向上


Odoo 16のウェブサイトとeコマースアプリは旧バージョンよりも機能が増え、より直感的な操作でユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

Odoo Websiteアプリは、当初のようにWebsiteアプリのダッシュボードを経由することなく、ワンクリックで利用できるようになりました。また、欧州のGDPRルールによるクッキー同意バーがOdoo 16で利用可能になり、ユーザーが自分の情報をコントロールし選択できるようになりました。

Odoo 16

Odoo eCommerce アプリケーションにも新しいオプションが追加され、より使いやすくなっています。例えば、AsiaPay、Razorpay、Flutterwaveなど、より多くの決済プロバイダーが追加され、カート放棄を減らし、お客様により多くの選択肢を提供できるようになりました。アップセルブロックのカスタマイズも可能になり、フロントエンドからバリアント機能にアクセスできるようになりました。

Odoo 16のウェブサイトとeコマースアプリのその他の改善点は以下のとおりです:

  • モバイルエディタで、外出先でもウェブサイトの変更が可能に

  • フロントエンドからすぐにウェブサイトをカスタマイズ可能に

  • 商品レイアウトの調整、写真の一括アップロードで時間短縮

  • ワンクリックで商品の在庫を確認可能に

  • その場で決済&エクスプレスチェックアウト

  • ドラッグアンドドロップで「カートに入れる」ボタンを作成可能

  • カレンダーを内蔵した、使いやすい新しいレンタルビルディングブロック

  • 新しいロイヤリティ・プログラム・エンジン

  • plausible.ioによるAnalyticsで、ウェブサイトやeコマースの指標を簡単に把握可能

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Odoo 16 Accountingのリファクタリングをさらに強化


Odoo 会計 は、すでに市場での最高の会計アプリの1つです。しかし、Odoo 16では、Odooチームはよりユーザーフレンドリーなリファクタリングを行いました。

Odoo 会計の最初の変更点は、アプリ全体のナビゲーションを向上させる新しいデザインです。また、 ローカリゼーション パッケージも増え、より多くの国でオーダーメイドの会計システムを利用できるようになりました。Odoo 16のアップデートリストには、20カ国以上の国が新たに追加されています。

新しい銀行照合ウィジェットは、単一のダッシュボードですべての情報をより視覚的にし、ナビゲーション、インターフェース、読みやすさの面でユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させます。

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さらに 会計事務所モードを有効にすることで、請求書のエンコードをより迅速に行えるようになりました。このモードでは、連絡先と合計金額を設定するだけで、他のすべてのパラメータは自動的に実行されます。

Odoo 16

Odoo 16 の会計モジュールのもう一つの新しい機能は、分析計画、配分、モデルを強化する新しいウィジェットです。つまり、ユーザーは分析計画や勘定科目に従って財務報告を分析することができます。

会計モジュールのその他の新機能または改良点として、定期的な請求書発行や早期支払割引、与信枠警告、Stono Accountingのサポートなどがあります。


在庫管理・製造工程における新たな動き方


OdooチームはOdoo 16で、最終カウント日や保管カテゴリなど、在庫調整機能にさらなる改善を加えました。また、新しく作り直されたメニューにより、 在庫アプリのレポートがより簡単にナビゲートできるようになりました.

バックオーダーを場所ごとに作成することが可能になり、また、特定の場所を補充場所として設定するとその場所へ自動的に補充することが可能となりました。

補充機能では、必要な在庫量を考慮した倉庫レベルの補充や視認日数設定などの機能が追加されました。

Odoo 16 製造では、Structure and Costレポートがリニューアルされ、Overviewと名称が変更されました。BoMの材料の現在および予測在庫を確認するために、Next Availability Dateが利用できます。

Odoo 16では、作業指示(計画とステータス)に影響を与える BoM(部品表)の作業依存性を作成することができるようになりました。これは次の様な二つの意味があります:(1)ユーザーは製造オーダーを分割し、異なるワークセンターや従業員に割り当てることができる。(2)ユーザーは計画またはバッチ生産のいずれかに注文をマージすることができる。

もし、部品の生産に協力会社がある場合、協力会社は生産に関する文書にアクセスした後、顧客ポータルから登録することができるようになりました。Odoo 16では、生産活動の管理がより良くなりました。


Odoo 16でのその他の改善点


Odoo 16ではほぼすべてのOdooアプリやモジュールが改善されましたが、ここでお話しできることは限られています。以下では、ユーザーがOdoo 16で体験できる新機能について詳しくご紹介します。

販売モジュール

Odoo 16の販売モジュールにより、顧客基盤を拡大する機会が増えます。最新バージョンでは、クーポン、ロイヤルティポイント、オファー、電子財布の機能が搭載され、販売を強化することが期待できます。

また新しい販売モジュールには、すべての配送物を追跡できる配送ステータスと、AmazonのSeller Centralなど様々なオンラインマーケットプレイスへのリンクが含まれています。

 
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ビジネスのあらゆるニーズに応えるOdooを使う


CRM

OdooのようなERPは間違いなく集中管理の観点でビジネスを改善します。Odoo 16のCRMは、自発的な機能で顧客関係活動を自動化し、データ入力作業を軽減するのに役立ちます。

Odoo 16 CRMでは、次のような重要な改良が施されています:

リードの分析: リードの分析 ナビゲーションを容易にするために、ユーザーは割り当てられたすべてのリードとそのパフォーマンスを1つのダッシュボードから見ることができるようになりました。リードをマージする際、ソースリードはデスティネーションリードのすべての空欄を補完します。

新しいCRMでは、電話番号から似たリードを検出することが可能です。

言語のインストールと使用: リストビューはCRMに新しい言語をインストールする機会を与えます。つまり、各リードに言語を設定することができますが、リードに言語が設定されていない場合、Odooは自動的にリード上の顧客にリンクされた言語を設定します。

Odoo 16 CRMにはまだまだ多くの機能があり、特に経常収益については、かんばんビューの列ヘッダーに表示することができるようになりました。また機会損失が発生した場合には、今後の分析に役立てるために終了時のメモを追加することができます。


POS

販売を成功させるためには、 最新のPOSシステム は非常に大切です。Odoo 15の、クーポン、ポイントカード、プロモーション、割引のトラッキング機能に加え、最新バージョンでは電子財布を利用した決済オプションが追加されました。顧客は簡単に商品代金を支払い、返金を受けることができます。

さらにPOSがアップデートされ、セッションのクローズ後やカスタマーポータルにて顧客が請求書を要求できるようになりました。また、レシートにQRコードが追加され、素早くスキャンしてアクセスできるようになりました。


マーケティング

最新のマーケティングでは、特に Eメールマーケティング とソーシャルマーケティングのアプリケーションで、いくつかの新機能とアップグレードがあります。 

例えば、一括編集オプションによりメール連絡先の編集時間をより短縮することができます。また、メーリングリストを異なるセグメントでフィルタリングしたり、メーリングリストをテンプレートとして保存し、後で使用することができるようになりました。 

Odooソーシャルメディアマーケティングでは、ユーザーはTwitterアプリを使用する代わりにOdooダッシュボードからツイートの引用やリツイートを行うことができます。

またソーシャルメディアの投稿やコメントから、カスタマーリードを作成することもできます。


Odooの新しい料金プラン


Odooが「Odoo Experience 2022」にて新しい料金プランを発表し、多くの反響が寄せられています。Odooは「私たちの夢は、予算が限られている小さな会社を含め、すべての人がデジタル化にアクセスできるようにすることです」と語りました。 

そこでOdooチームは、市場を混乱させる最適な価格設定を考え、さらにすべてのクライアントのために価格設定をシンプルにしました。これがERP市場にとってどのような意味を持ち、より多くのユーザーが恩恵を受けることができるのか、弊社CEOのGaspard Dessyが以下のビデオで解説しています。

 
 
 

旧料金プランとは異なりアプリの課金はなくなり、ユーザー料金を支払うと全てのアプリにアクセス出来る様になりました。また、新しい価格設定には3つの料金プランがあります。

1つ目は無料のOne Appプランで、1つのOdooアプリを無制限のユーザーでインストールでき永久に無料です。

2つ目のプランであるStandardは、カスタマイズの必要がないお客様に最適なプランとなっております。アプリをいくつでもインストールすることができ、月々のユーザー数に応じて課金されます。このプランはOdoo Onlineのみでご利用いただけます。

3つ目のプランはカスタムで、カスタマイズを必要とし複数企業で運営されている企業向けです。このプランでは、OdooシステムをOdoo Online、On-premise、またはOdoo.sh でホス トし、Odoo Studioを使用してアプリをカスタマイズすることが可能です。


Odoo 16であなたのビジネスを拡大させましょう


Odooは毎年ERPの新バージョンをリリースしていますが、今年も例外ではありませんでした。ベルギーで開催されたOdoo Experience 2022でOdoo 16がリリースされ、これまでのOdoo ERPのベストバージョンになることが約束されました。

これは、Odoo の 最も速く、最も美しく、最も直感的なバージョンと称されております。新しいKnowledgeやその他多くの改良がその証拠となっております。まだOdooをお使いでない方は、いつ使いはじめますか?

ERP導入に関するご質問は、 こちらからお問い合わせください。.

19 12月, 2022
著者
Odoo 16: Knowledgeアプリや新しい料金プラン、その他の改良
Oluwatosin Odebunmi
Copywriter/ Content Marketer
Oluwatosin Odebunmi is a talented content marketer with years of experience working with clients in various fields, including technology, marketing, and sales automation. While he has a computer science and engineering background, he is passionate about using words to help people make informed decisions. In his spare time, Oluwatosin enjoys exploring nature and reading.
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